韓国のひとり出版社「夜明けの猫」と書店「セゴ書林」の代表をつとめる、チェ・スミンさんが選んだ16の日本近代文学の掌篇。
芥川龍之介、萩原朔太郎から、伊藤野枝、田中貢太郎まで。
あたらしい眼差しによって光を当てられた名篇をお楽しみください。
夏葉社らしい素晴らしい装幀、装画は恩地孝四郎。
また、あとがきはチェ・スミンさんが日本語で書かれているのですが、これがとてもとてもよかった。あとがき、というよりもエッセイに近く、韓国で出版社や本屋を営むこと、それを始めること、そして文学のことについて力強い文体で書かれています。
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夏帽子 萩原朔太郎
初夏 牧野信一
春の幻 豊島与志雄
夢 寺田寅彦
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寂しき魚 室生犀星
月とあざらし 小川未明
遺書の一部より 伊藤野枝
自分と詩との関係 高村光太郎
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北極星 片山廣子
蜜柑 芥川龍之介
マスク 菊池寛
悪魔の聖壇 平林初之輔
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花の咲く比 田中貢太郎
恋 渡辺温
海の誘惑 岸田國士
箱の中のあなた 山川方夫
編：チェ・スミン 出版社：夏葉社 2025 ハードカバー 204p
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