”大人が「わかったふり」をやめると、対話がはじまる”
”「失敗させまい」「傷つけまい」という大人の"先回り"が、実は子どもの可能性を閉ざしてしまう”
学習塾を立ち上げて20年、教育現場の最前線で子どもたちと関わってきた鳥羽和久さん。時代の移り変わりと共に子どもを取り巻く環境も変わりました。
暴力や恐怖で子どもを縛り付ける親や先生は減ったものの、先回りする「やさしさ」で子どもが窮屈な思いをしていることも増えていると言います。
「学校」「親と子」「勉強」「受験」をテーマに現場での体験を元に紡がれたエッセイが新学期の始まる四月からの日記と共に綴られています。
”子どもに過剰な配慮をするより、ダラしない自分を晒し、こんなのでも生きていけると見せるほうがうんといい。"
鷲田清一(哲学者)
鳥羽さんのいる現場で写真家・植本一子さんの撮影した写真が栞のように挟み込まれています。
何度も読み返したくなる教育エッセイが生まれました。
第一章 学校 子どもは高度な表現者
第二章 親と子 安息の場所
第三章 勉強 「学び」に巻き込まれる
第四章 受験 「進路選択」という無理難題
第五章 お悩み相談室
第六章 放っておいてくれた人
著者:鳥羽和久 写真:植本一子 出版社:赤々舎 2025 ソフトカバー 232p
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