＜わたしたち一人一人が声を上げて、抗議の行進に加わらなければならない——今こそ、そして何度も、何度も。＞

2002年、エドワード・W・サイードが亡くなる直前に発表されたメッセージ集。
きっかけは911を発端とするアメリカが起こしたイラク戦争。
一度事を起こしてしまえば簡単には止められない。そうならないように私たちがすべきこととは。
戦争と民主主義について、アメリカ・イラク・イスラエルについて、そしてパレスチナについて

１　戦争とプロパガンダ
プロパガンダと戦争
集団的熱狂
反発と是正
無知の衝突
ふるい起たせるヴィジョン
危険な無自覚
イスラエルの行きづまり
「9・11」をめぐって——インタビュー

２　戦争とプロパガンダ2　ーパレスチナは、いまー
パレスチナに芽生えるオルターナティヴ
一段の締めつけ
アメリカについての考察
オスロに何の価値がある?
この先を考える
イスラエルは何をしたのか
訳注
オスロ合意（パレスチナ暫定自治合意）のあゆみ

３　イスラエル、イラク、アメリカ　ー戦争とプロパガンダ3ー
アメリカのユダヤ人の危機
パレスチナの選挙が浮上
一方通行
細目にわたる懲罰
不統一と党派対立
無力のどん底
イスラエル、イラク、合衆国
生まれついてか、選び取ってか

４　裏切られた民主主義　ー戦争とプロパガンダ４ー
ヨーロッパvs.アメリカ
イラクについての誤情報
緊急課題
ゆるしがたい無力
偽善の金字塔
責任者は誰だ?
もう一つのアメリカ
ラガドのアカデミー